イノーラとクロード王子の件は単純に、王家の醜聞だから。
セレスティアの件はより深刻だ――《《国の存亡に関わる危険性があるから》》。
周知の事実としてセレスティアがいなくなった途端にイノーラの魔力は大きく減衰した。
そこから導き出される結論はただ一つ。
セレスティアは魔力増幅アイテムと同じ力を持っていたのだ。
本人が自覚しているかどうかは定かではないが、セレスティアには並以下の魔力しか持たない魔女を《国守りの魔女》に押し上げるほどの力がある。
もしこの事実が公になれば世界中の国がセレスティアを求めるだろう。
その途方もない価値を考えれば、彼女を巡って戦争が起きてもおかしくはなかった。
国王はセレスティアが他国の手に渡ることを危惧している。
仮にセレスティアが敵国であるウルガルド帝国の大魔導師級の魔女に与した場合、間違いなくレアノールは滅びる。
それも、ただの魔法の一撃で。
だから国王は筆頭宮廷魔女の口を通して私に極秘任務を授けた。
セレスティア・ブランシュを捕まえて、余の前に連れて来い、と。
もしも彼女が他国にいて、レアノールに戻る意思が見られないならば殺せ、と。
エミリオと並んで青空の下を歩きながら、何度目かわからないため息をつく。
セレスティアの件はより深刻だ――《《国の存亡に関わる危険性があるから》》。
周知の事実としてセレスティアがいなくなった途端にイノーラの魔力は大きく減衰した。
そこから導き出される結論はただ一つ。
セレスティアは魔力増幅アイテムと同じ力を持っていたのだ。
本人が自覚しているかどうかは定かではないが、セレスティアには並以下の魔力しか持たない魔女を《国守りの魔女》に押し上げるほどの力がある。
もしこの事実が公になれば世界中の国がセレスティアを求めるだろう。
その途方もない価値を考えれば、彼女を巡って戦争が起きてもおかしくはなかった。
国王はセレスティアが他国の手に渡ることを危惧している。
仮にセレスティアが敵国であるウルガルド帝国の大魔導師級の魔女に与した場合、間違いなくレアノールは滅びる。
それも、ただの魔法の一撃で。
だから国王は筆頭宮廷魔女の口を通して私に極秘任務を授けた。
セレスティア・ブランシュを捕まえて、余の前に連れて来い、と。
もしも彼女が他国にいて、レアノールに戻る意思が見られないならば殺せ、と。
エミリオと並んで青空の下を歩きながら、何度目かわからないため息をつく。

