「リュオン、止めろ!! セラは無事だ!!」
ユリウス様が叫ぶ。
「リュオン、待って、止めて!!」
私も走りながら叫んだけれど、彼の耳には届いていないようだった。
「一の贄/二の狂気/三の潰滅/四の災厄……十三の環は巡り廻りて自律せよ」
リュオンの周囲にいくつもいくつも赤い魔法陣が生まれて回転を始める。
彼の呪文通り、生まれた魔法陣の数は十三――出鱈目な数だった。
戦慄が全身を駆け抜け、皮膚が粟立つ。目に映る光景が信じられない。これは戦略級魔法――ラスファルの街を一撃で壊滅させられるほどの威力を持つ魔法――に匹敵する大魔法だ。通常ならば卓越した魔法の使い手である宮廷魔女が十人以上で使う大魔法を、リュオンはたった一人で使おうとしている。
回転する十三の魔法陣のうち、一つとして同じ種類の魔法陣はない。
五芒星が描かれているもの、複雑な幾何学模様が描かれているもの、謎の文字が描かれているもの。
これまで色んな魔法書を読んできたけれど、それぞれがどんな効果を持っているかなんて見当もつかない。
でも、リュオンの呪文の内容からして、とんでもなく危険なものだということはわかる。早く止めなければ。一刻も早く。
ユリウス様が叫ぶ。
「リュオン、待って、止めて!!」
私も走りながら叫んだけれど、彼の耳には届いていないようだった。
「一の贄/二の狂気/三の潰滅/四の災厄……十三の環は巡り廻りて自律せよ」
リュオンの周囲にいくつもいくつも赤い魔法陣が生まれて回転を始める。
彼の呪文通り、生まれた魔法陣の数は十三――出鱈目な数だった。
戦慄が全身を駆け抜け、皮膚が粟立つ。目に映る光景が信じられない。これは戦略級魔法――ラスファルの街を一撃で壊滅させられるほどの威力を持つ魔法――に匹敵する大魔法だ。通常ならば卓越した魔法の使い手である宮廷魔女が十人以上で使う大魔法を、リュオンはたった一人で使おうとしている。
回転する十三の魔法陣のうち、一つとして同じ種類の魔法陣はない。
五芒星が描かれているもの、複雑な幾何学模様が描かれているもの、謎の文字が描かれているもの。
これまで色んな魔法書を読んできたけれど、それぞれがどんな効果を持っているかなんて見当もつかない。
でも、リュオンの呪文の内容からして、とんでもなく危険なものだということはわかる。早く止めなければ。一刻も早く。

