「『何するのよ、放しなさい!! あんた私が誰だかわかってるの!? レアノールの第三王子の妃なのよ私は!! こんなことをしてタダで済むと思ってるんじゃないでしょうねっ!!』」
右手をねじ上げられて動けないイノーラは唾を飛ばす勢いで喚いた。
「『ああ……どうしよう……』」
クロード王子はおろおろしている。
彼には身を挺してでも妻を助け出そうという気概はないようだった。
「『正当防衛という言葉をご存じですか、イノーラ妃殿下。目の前で姉が殴られそうになっているのを黙って見過ごす弟がいると思いますか?』」
ノエル様は冷ややかな眼差しをイノーラに注いだ。
「『はあ? あんた何ふざけたこと言ってるのよ、頭がおかしいんじゃないの? 誰があんたの姉ですって? セレスティアは私の姉よ!』」
「『いいえ、イノーラ。私はセレスティアじゃない。いまの私の名前はセラ・エンドリーネ、エンドリーネ伯爵の養女なの。あなたの腕を掴んでいるノエル様は本当に私の弟よ。私は国王陛下の承認を得てロドリーの国民となったの。国王の庇護下にある私に手を出せばレアノールは報復を受ける』」」
感情を交えず、私はただ淡々と事実を告げた。
「『わかったらおとなしくレアノールに帰ってもらえないかしら。何か勘違いしているみたいだけど、私はあなたに何の呪いもかけてない。私には魔力増幅アイテムと同じ力があって、自分でも気づかないうちにあなたの魔力を増幅していたのよ。私が離れることであなたの魔力が著しく減ってしまったのは、ただ本来の魔力量に戻っただけ。私を恨むのは筋違いよ』」
イノーラは呆けて私を見つめた。
右手をねじ上げられて動けないイノーラは唾を飛ばす勢いで喚いた。
「『ああ……どうしよう……』」
クロード王子はおろおろしている。
彼には身を挺してでも妻を助け出そうという気概はないようだった。
「『正当防衛という言葉をご存じですか、イノーラ妃殿下。目の前で姉が殴られそうになっているのを黙って見過ごす弟がいると思いますか?』」
ノエル様は冷ややかな眼差しをイノーラに注いだ。
「『はあ? あんた何ふざけたこと言ってるのよ、頭がおかしいんじゃないの? 誰があんたの姉ですって? セレスティアは私の姉よ!』」
「『いいえ、イノーラ。私はセレスティアじゃない。いまの私の名前はセラ・エンドリーネ、エンドリーネ伯爵の養女なの。あなたの腕を掴んでいるノエル様は本当に私の弟よ。私は国王陛下の承認を得てロドリーの国民となったの。国王の庇護下にある私に手を出せばレアノールは報復を受ける』」」
感情を交えず、私はただ淡々と事実を告げた。
「『わかったらおとなしくレアノールに帰ってもらえないかしら。何か勘違いしているみたいだけど、私はあなたに何の呪いもかけてない。私には魔力増幅アイテムと同じ力があって、自分でも気づかないうちにあなたの魔力を増幅していたのよ。私が離れることであなたの魔力が著しく減ってしまったのは、ただ本来の魔力量に戻っただけ。私を恨むのは筋違いよ』」
イノーラは呆けて私を見つめた。

