◆ ◆ ◆
何故か「ミドナ語を教えてほしい」とノエル様に頼まれ、リュオンと一緒に授業を行ったその日の夜。
なかなか眠れず、私はランプ片手に寝間着のまま伯爵邸の庭を歩いていた。
頭上では星が瞬いている。
池の傍に建てられたドーム型の東屋で、星とは異なる光が瞬いた。
あれは、魔法を使った際に生じる金色の光だ。
リュオンがいると判断し、足のつま先をそちらに向ける。
東屋の真ん中に置かれた丸いテーブルに角灯《ランタン》と一冊の本を置き、椅子に座っているのはやはりリュオンだった。
目を閉じて集中している彼の周囲では魔法陣が生まれては消えていく。
相変わらず彼の魔法陣の構成速度は目を疑いたくなるほど早い。
もはや魔女の限界を超えているような気がする。
この速度で魔法陣を描ける魔女は果たして世界に何人いるだろう。
しかし、彼の真の恐ろしさはどんな魔法であろうと無詠唱・無動作だということ。
何故か「ミドナ語を教えてほしい」とノエル様に頼まれ、リュオンと一緒に授業を行ったその日の夜。
なかなか眠れず、私はランプ片手に寝間着のまま伯爵邸の庭を歩いていた。
頭上では星が瞬いている。
池の傍に建てられたドーム型の東屋で、星とは異なる光が瞬いた。
あれは、魔法を使った際に生じる金色の光だ。
リュオンがいると判断し、足のつま先をそちらに向ける。
東屋の真ん中に置かれた丸いテーブルに角灯《ランタン》と一冊の本を置き、椅子に座っているのはやはりリュオンだった。
目を閉じて集中している彼の周囲では魔法陣が生まれては消えていく。
相変わらず彼の魔法陣の構成速度は目を疑いたくなるほど早い。
もはや魔女の限界を超えているような気がする。
この速度で魔法陣を描ける魔女は果たして世界に何人いるだろう。
しかし、彼の真の恐ろしさはどんな魔法であろうと無詠唱・無動作だということ。

