サロンの長椅子の上にうずくまった黒猫の背中に濡れたハンカチを広げて被せると、黒猫はぴくっと耳を動かした。
「どうでしょう?」
一歩下がって具合を問う。
「問題ない。ひんやりしていて気持ち良い。夏の日差しを浴びながら庭を駆け回ったせいで、どうやら俺の身体は思った以上に熱を帯びていたようだ」
黒猫は完全に脱力してうつぶせになった。
「もしかしたら熱中症を起こしていたのかもしれませんね。体毛が黒いと熱を吸収しやすいですから。どうか体調には気をつけてください。ちゃんと水も飲んでくださいね」
長椅子の下には新鮮な水と食事も用意した。
「それでは、私はこれで。ノエル様を呼んできますね」
「待て、セラ」
一礼して退室しようとしたら、呼び止められた。
「はい?」
サロンのドアノブから手を離して振り返る。
「その……。ノエルに甘えてばかりもいられないからな。女性に慣れるための訓練相手になってくれないか」
「はい、もちろんです!」
「なら、二人で話をしよう。座れ」
ユリウス様は前足でぺしぺし隣を叩いた。
猫の仕草はいちいち可愛い。
「どうでしょう?」
一歩下がって具合を問う。
「問題ない。ひんやりしていて気持ち良い。夏の日差しを浴びながら庭を駆け回ったせいで、どうやら俺の身体は思った以上に熱を帯びていたようだ」
黒猫は完全に脱力してうつぶせになった。
「もしかしたら熱中症を起こしていたのかもしれませんね。体毛が黒いと熱を吸収しやすいですから。どうか体調には気をつけてください。ちゃんと水も飲んでくださいね」
長椅子の下には新鮮な水と食事も用意した。
「それでは、私はこれで。ノエル様を呼んできますね」
「待て、セラ」
一礼して退室しようとしたら、呼び止められた。
「はい?」
サロンのドアノブから手を離して振り返る。
「その……。ノエルに甘えてばかりもいられないからな。女性に慣れるための訓練相手になってくれないか」
「はい、もちろんです!」
「なら、二人で話をしよう。座れ」
ユリウス様は前足でぺしぺし隣を叩いた。
猫の仕草はいちいち可愛い。

