結局次の日も火和くんと多く行動を共にしながら、テストの日を迎えた。
人気者と一緒にいることで目立って気が気じゃなかったし、いつもより勉強する時間が取れなくて心配だったけど……火和くんと勉強したところが出たときはホッとした。
ちなみに今井くんと野崎くんに聞かれた問題も出た。
誰かと勉強するのって、実は悪くないのかもしれない。
それからしばらくは何もなかった。
犯人がもう何もする気がないのか、火和くんが一緒にいるから手を出せなかったのかはわからない。
天土くんたちの方も変わったことは起きていないらしい。
一応、火の玉の件がはっきりするまで、池上先生には「もう少し調べさせてください」と言って報告を待ってもらっている。
とはいえ、これ以上動きがないなら、僕にできることはもう何もないような……。
そんなモヤモヤした日を過ごして、一週間。
テストの結果が廊下に貼り出された。
一位 天土 杏介
二位 野崎 元
三位 今井 信司
四位 木戸 蒼真
「――……」
落ちた。
一位は満点の天土くんで、それは毎回のことだから仕方ない。
でも、二位はキープできていたのに。しないといけなかったのに。
血の気が引いて、足元が崩れるような感覚が全身を支配する。
グラグラと眩暈にも近いソレは気持ち悪い。
きちんと自分の足で立てているのか、自分でわからない。
どうして。どうしよう。
確かに七不思議の見回りといい、火和くんとの行動といい、勉強する時間はいつもより少なかった。
だけど手応えはあったのに。
――いや、点数はいつも通り取れている。
野崎くんと今井くんの点数が高いんだ。
そういえば二人は僕なんかに質問するくらいしっかり勉強していたっけ。
でも、僕だってもっとやれたはずじゃないのか?
……みんなと関わったせいで……。
黒い気持ちが頭をもたげて、自分でイヤになる。
「おぉ、蒼真は四位か! すごいな!」
僕の隣に立っている火和くんは、明るい声でそう言った。
僕はハッとする。
……彼はいつも周りから引っ張りだこで、忙しい。
それなのに、僕の身が危ないかもしれないからって、こうして今も気にかけてくれている。
自分勝手だな、僕は……。
「……ありがとう。いつもより下がっちゃったんだけどね」
「そうなのか? それでもすげぇよ! あ、オレもいつもより上がったから、蒼真のおかげだと思う。ありがとな!」
彼は本当に空気を浄化するのが上手い。天性のものだろう。
おかげでほんの少し肩の力が抜けた。
「ううん。少しでも役に立てたなら良かった」
「たださ」
「うん……?」
火和くんは珍しく眉間にシワを寄せ、鼻を鳴らして順位表を見つめた。
「なんか……上手く言えねえけど、臭うんだよな……」
人気者と一緒にいることで目立って気が気じゃなかったし、いつもより勉強する時間が取れなくて心配だったけど……火和くんと勉強したところが出たときはホッとした。
ちなみに今井くんと野崎くんに聞かれた問題も出た。
誰かと勉強するのって、実は悪くないのかもしれない。
それからしばらくは何もなかった。
犯人がもう何もする気がないのか、火和くんが一緒にいるから手を出せなかったのかはわからない。
天土くんたちの方も変わったことは起きていないらしい。
一応、火の玉の件がはっきりするまで、池上先生には「もう少し調べさせてください」と言って報告を待ってもらっている。
とはいえ、これ以上動きがないなら、僕にできることはもう何もないような……。
そんなモヤモヤした日を過ごして、一週間。
テストの結果が廊下に貼り出された。
一位 天土 杏介
二位 野崎 元
三位 今井 信司
四位 木戸 蒼真
「――……」
落ちた。
一位は満点の天土くんで、それは毎回のことだから仕方ない。
でも、二位はキープできていたのに。しないといけなかったのに。
血の気が引いて、足元が崩れるような感覚が全身を支配する。
グラグラと眩暈にも近いソレは気持ち悪い。
きちんと自分の足で立てているのか、自分でわからない。
どうして。どうしよう。
確かに七不思議の見回りといい、火和くんとの行動といい、勉強する時間はいつもより少なかった。
だけど手応えはあったのに。
――いや、点数はいつも通り取れている。
野崎くんと今井くんの点数が高いんだ。
そういえば二人は僕なんかに質問するくらいしっかり勉強していたっけ。
でも、僕だってもっとやれたはずじゃないのか?
……みんなと関わったせいで……。
黒い気持ちが頭をもたげて、自分でイヤになる。
「おぉ、蒼真は四位か! すごいな!」
僕の隣に立っている火和くんは、明るい声でそう言った。
僕はハッとする。
……彼はいつも周りから引っ張りだこで、忙しい。
それなのに、僕の身が危ないかもしれないからって、こうして今も気にかけてくれている。
自分勝手だな、僕は……。
「……ありがとう。いつもより下がっちゃったんだけどね」
「そうなのか? それでもすげぇよ! あ、オレもいつもより上がったから、蒼真のおかげだと思う。ありがとな!」
彼は本当に空気を浄化するのが上手い。天性のものだろう。
おかげでほんの少し肩の力が抜けた。
「ううん。少しでも役に立てたなら良かった」
「たださ」
「うん……?」
火和くんは珍しく眉間にシワを寄せ、鼻を鳴らして順位表を見つめた。
「なんか……上手く言えねえけど、臭うんだよな……」
