嘘から始まる恋煩い!

「ご、ごめんね。全部注文言わせちゃって。」
「全然いいよこれくらい。」
そう、注文ではなんと五十嵐が全部言ってくれたのだ。
めちゃくちゃ申し訳ない、世那の誕プレを買うのにも付き合わせちゃってるし。

だけど、私の申し訳なさはどこへ行ったのか、五十嵐は気にしたそぶりもなく次の話題にうつった。
「それで、雨音の弟………くんの好みってある?」
「あは、世那でいいよ。うーん、あまり物欲ないんだよね、私たち姉弟って。コレクションとかもなにもないよ。」
そう、物欲がないってこういうときに不便なんだよなぁ。
何をあげればいいのかが全くわからない。
「そっか………。そういえば、雨音の弟の話を聞くのって初めてかも。中学の時は兄弟がいることすら曖昧だったし。」
「うん、確かに。でもあの鎌倉遠足のときから話すようになったよね?」
「そうだな………。」
って、いけないいけない。ついつい懐かし話をしてしまった。
普通これって何年か経った後の同窓会にするときみたいな話じゃない?
「そう、世那って本当に何が欲しいのかわからなくって………。」
「姉弟仲は………よさそうだね、だってこんなに雨音が悩んでるし。」
「うん、すっごい仲良い方だと思うよ。1日に1回はどっちかの部屋で駄弁ってるし。」
「………え?」