嘘から始まる恋煩い!

「そういえば雨音はどうしてここに?何か悩んでいるみたいだけど………。」
「あ、ちょうどよかった。あのね、弟に誕プレを買おうと思ってるの。五十嵐なら男の子心とかわかると思うし、あの、よかったら付き添ってくれないかな………?」
「えっ?」
そう誘うと、五十嵐が思いっきり固まった。
………え?

何か嫌なことでも言っちゃったかと思い、自分が言ったことを頭の中でリピートすると……。
あっ!

私、思いっきりデート(みたいのもの)に誘っちゃってない?
うわぁ、そうだった。急に会ったから頭の中がぶっ飛んでいた。
「あ、嫌だよね、ごめんね?」
私が大慌てで問いかけると、五十嵐は首をふった。
「い、いやいいよ。ただ突然だからビックリしただけで。」
「ほ、ほんと?ならよかった………。」
「じゃあ、さっそく行こうか。何か目星とかある?」
「そ、それが………かくかくしかじかで、まったく思いつかないの………。」
私がさっき思い浮かべたものを伝えたら、五十嵐はうーんと考え込んだ。
「なるほど、なんとなくわかった。でもさ、その前に、もしよかったらなんか軽食とか食べていい?朝からお腹が空いてて。」
「あっ、そうだよね。もう11時だし、食べちゃおうか。」

そうまとまったところで、ふと私は気づいた。
…………あれ?
これって………、突然のデート………?