嘘から始まる恋煩い!

家を出た後、私は最寄駅まで歩いた。
そこは、ちょっと大きめのショッピングモール街で、買いたいものがあればすぐに買いに行くことができる。
映画館や美術館、カフェにレストラン、そして色々なジャンルの店が立ち並んでいる。
そのうち私はその中でも一際大きい建物である百貨店に入った。

………だけど。
世那の誕プレって、何を買えばいいの⁉︎
えっと、去年あげたものはなんだっけ。
確か文房具がほしいって言っていたから、世那の好きな色であるダークグリーンのシャーペンだったはず。
今年はどうしよう⁉︎

服………とか。いや、世那のサイズっていくつだっけ?
アクセサリー?うーん、ピアスとか好きじゃないって言ってた。
文房具?前回とかぶるね。
食べ物?世那は形に残る方が喜ぶから食べ物じゃない方がいいかも。
うん、男の子の好みって全くわからん。

悲報「雨音美亜、弟の好みのものがわからずショッピングモールにて1人撃沈。」

…………1人でそんなくだらない小説のタイトルを考えて、もっと凹む。
そんな小説あってたまるかー!
そんなふうに自身にツッコみ、現実逃避をしているとき。

「………あれ、雨音?」

そんな声が聞こえた。