嘘から始まる恋煩い!

「ね、ねぇ。ここ薄暗くない?なんか怖いかも………。」
俺の隣で縮こまっている雨音がかわいくて、ついつい彼女の腕を握る力が強くなってしまうけれど、なんとか我慢。
「そう?でもハンターとかからは見つかりにくいと思う。それになんかあったら、近くに抜け道があるから。俺が守ってあげる。」
「え?あ、ありがと………?」
俺が急に爽やかな笑みを浮かべて甘いセリフを吐いたからか、彼女が少し戸惑ったのがわかった。
そんな姿を見て、ますます愛おしさがこみあげる。
それと同時に、彼女が五十嵐に向ける特別な感情を知って、胸にドス黒い何かが渦をまいた。

ねぇ、雨音。なんでアイツなんだよ。
俺はこんなに雨音が好きなのに。
どうしたら俺を見てくれる?
初恋だから、どうすれば相手に振り向いてもらえるかなんてわからない。
だけど、いつも明るいのにどこか悲しそうな雨音のそばにいたいのは、まぎれもない本心だ。
でももう、俺は我慢できない。

だから俺は今日、ある決意をしていた。
それはこのイベントが決定してから、絶対に揺らがないもので。


そう、俺は雨音に………告白するんだ。