嘘から始まる恋煩い!

ついにやってきた土曜日、当日。
私は体操着に着替え、いつもよりも早いタイミングで家を出た。
そのため、学校にもいつもより10分くらい早く着く。
下駄箱で上履きに履き替えていると、ばったり桐山に会った。
「あ。おはよう、桐山。けっこう早いね?」
「はよ、俺は行事委員で準備しないといけないことがあるから。」
そう言って肩をすくめる桐山に、私は言いたいことがあった。
「そういえば、このイベント、提案してくれたの……桐山なんだよね?」
「え?ああ、まあそうだね。」
「すっごい楽しそう!私今日楽しむから。ありがとうね!」
「………っ。」
私が満面の笑みでお礼を言うと、なぜか桐山が硬直した。
でもすぐに笑い返してくれた。
「そう言ってもらえただけで嬉しい。ありがとな。」
それから桐山とは委員会専用の教室の前で別れ、私は自分のクラスへ向かった。