嘘から始まる恋煩い!

ちなみに学年は全部でA~F組までの7クラスで、人数は280人だから、ちょうどハンター(鬼役)は70人だ。
そのハンターにも、少しだけ特殊ルールを設定してある。

ハンターの決め方は、当日のくじで決める。
1クラス10人ずつハンターを選出するので、公平性もある。
あと、校舎の1~4階のそれぞれのフロアとグラウンドには見張りの先生を立てるので、ズルや喧嘩が起こらないようにしているんだ。

逃走中で勝ち残った逃走者は、一週間学食食べ放題という景品があり、逆にハンター側が勝った場合は、一番多く逃走者を捕まえた人が景品をもらえる。
俺はどっちになるんだろう。これだけは俺にも決められない。
もし雨音と俺のどっちかがハンターだった場合、敵対しているのでほぼ話せなくなる。

でも逆に、もし俺たちが同じ陣営だったら。
そのときは、このイベントを利用してもっと雨音に近づくんだ。
 
ただ1つ、気になることがある。
雨音のスマホの壁紙に写ってたあの男……世那、だっけ。
顔はなかなかのイケメン。でも少しヤンチャっぽいように見えた。
俺はアイツからどうしてか、俺と同じ雰囲気を感じたんだ。
なぜあの写真にしたのか。独占欲をビシバシ感じる。

もしかして………
世那は、自身の姉のことが恋愛的に好きなのかもしれない。

俺がこの答えを知るのは、もう少し先のことだった。