嘘から始まる恋煩い!

数日後、朝のホームルームで告げられた内容に私はぽかんとした。
「えー、今週の土曜日に、行事委員会からの企画で、高校1年だけで学校全体を使った逃走中のイベントをやることにした。まあ、1学期は修学旅行までにイベントがないし、息抜きとして存分に楽しむといい。詳しくは学校の伝達アプリに届いているからそれを確認してくれ。」

まさか、桐山の意見が通ったのかな……?
玄武学園は月曜日~土曜日まで学校があるんだけど、土曜日は特別で午前中しか授業がない。
私は学校専用のタブレットを取り出し、慌てて詳細を確認した。

「逃走中 行事委員会企画
5月〇日土曜日は、校舎内の中学生たちがフィールドワークや遠足などで不在です。そのため、日々の勉強の息抜きという目的で、土曜日は高校1年の学年だけで校舎とグラウンドを使った大規模逃走中を行います。走り回ったりするので、体操服を着て登校してください。

ルールの説明
~~~」
・・・。

えー⁉

朝のホームルームが終わった後、私は由羅ちゃんと真帆ちゃんと一緒に話していた。
「ね、すごくない⁉土曜日の授業全部つぶして逃走中って!行事委員会に感謝!」
「それだけじゃないよ。」
「え?」
真帆ちゃんが珍しく悪い笑みを浮かべて私と由羅ちゃんを見た。
「学年全員……つまり、他のクラスの人と合法的に関われるチャンス!これをいかさないなんて……ないよね?」
「「………!」」
私たちはお互い目を見合わせ、力強く頷いた。