嘘から始まる恋煩い!

疑問が生じたとき、部室の扉がガラリと開いた。
「こんにちはーっ。あれ、まだ美亜と桐山しかいないの?」
清羅がハイテンションでやってきて、私の意識はそっちへ引っ張られた。
「うん、そうだよ。やっほー清羅。」
「聞いてよ美亜~、わたし彼氏と別れたのー。今回はちょっといいかなって思ってたのに。」
「わー、残念だったねー、元気出してー。」
清羅の恒例の別れ話に、私は棒読みで慰める。
そのとき、また扉が開いて本田がやってきた。
「あ、桐山。もう来てたんだ。」
「あーうん。そういえば……。」
桐山たちが話しているのを横目に、私は気のせいだと自分に言い聞かせた。

今日の部活はゲームではなく、それぞれずーっと話をしていた。
後からやってきた後輩君たちも、スマホゲームの話で盛り上がっていたみたい。
私は延々と清羅の話を聞かされ、もうくたくただ。
例えば、
「ねー美亜。次の彼氏ってどっちがいいと思う?大学生の人か、ゲーセンで知り合った高校生か。」
「どっち(で)もいいと思うよー。」
「そう?なら大学生の人と付き合ってみてつまんなかったら高校生にするよー。」
などだった。
どうしてそんなに次の人を見つけられるんだろう、いろんな意味で尊敬する。
しかも帰り際、部室でアイメイクをしながら清羅はこう言っていた。
「わたしさっき大学生の……何君だっけ?とにかくその人に連絡したから、今から告白されに行ってくるー。」
とか言っていた。マジでカオスだ。
由羅ちゃんとかが聞いたら頭パンクするでしょ……。
私も慣れてなかったらいちいち唖然とするばかりだと思うもん、慣れって怖い。