嘘から始まる恋煩い!

桐山はそれを聞くと、なるほどと頷いた。
「確かに俺もそう思ってた。俺、今年行事委員だし、なんか言ってみようかな………。」
「えっ!なんか申し訳ないよ、大丈夫。深刻な悩みってわけでもないし。」
私の不満に対応してくれるのはありがたいけど、そこまでなわけじゃない。
でもそっか、桐山って行事委員なんだ……。
行事委員は、学年全体で行う行事を企画する委員会なんだよ。
去年はドッチボール大会だったっけ。
でも桐山は首を横に振った。
「遠慮しなくてもいいって。それにこれは俺の不満でもあるし。行事委員の特権として、顧問の先生に聞いてみる。」
「え、ありがと……⁉︎」
先生に相談するって結構勇気がいるんじゃないかな。
でも、嬉しい。
桐山って優しいな。
ちょうど部室に着いた私たちは、適当な席に座る。
だけど私たち以外に人は来ていない。
今日は帰りのホームルームが終わるの早かったし、みんなはもう少しで来るだろう。
何もメッセージが来ていないかを確認するために、私はスマホを取り出してロックを解除した。
世那に変えてもらったツーショットを見て、思わず笑いがこぼれる。