嘘から始まる恋煩い!

「まあまあ、元気出して美亜ちゃん。」
昼休みの時間は恒例の恋愛報告会と化してしまっている。
落ち込みながらお弁当を食べている私に、由羅ちゃんが苦笑しながら慰めてくれた。
でもそこに、真帆ちゃんがぶっこむ。

「でもさ、落ち込むってことはもう好きなんじゃないの?」
「……え⁉」

誰が誰を……好きだって?
「美亜ちゃんが、五十嵐を。」
「いや、それはないです!」
私は思わず立ち上がって言った。
「確かに好感は持っているかもしれないけれど。落ち込んでいるのは、せっかく五十嵐のことを知ろうと思ったのに最初からコレってことだよ!」
「あ~。でもまあ、目をそらしただけで感じ悪くはならないと思うなぁ。ほら、気になる人って直視できないじゃない?」
「確かにそうだけど。あと作戦がない!これ大事!」
話すタイミングもなしでどうすればいいのー⁉
「あたしも話すタイミングないよ。接点は廊下ですれ違うだけなんだよ……。美亜ちゃんは以前好かれてたんでしょ?なら可能性は高いじゃん、そもそもまだ好きかもしれないし。」
「そんなに長く恋が続くとは思わないけどなぁ……。」
「あたし、そもそも向こうから認識されてるのかな⁉」
お互いがお互いの悩みを言い合っているうちに、昼休みは終わってしまった。

「美亜!」
次の授業の準備のために私が廊下に出ると、ばったり立花に出会った。
「今日は一緒に帰れる?」
「あ、私図書館に返さないといけない本があって。それだけだから、付き添ってほしいな。」
「わかった。あ、そういえば!はい、手出して?」
「ん?」
何のことだかわからず手を前に出すと、手のひらに、あるパッケージがおかれた。
「これって……。」
「そうそう、美亜が以前欲しがっていたシリーズの新作グミ!チェリーソーダ味だよ。この前の数学のお礼。」
「やった、嬉しい、ありがと!」
「後ろにひと言占い書いてあるからよかったら見てねー。あたしは見ないで買ったから!だから運勢悪かったらごめん。」
「うん!」
やった、私このシリーズのグミ大好きなんだ。
まずパッケージの写真がかわいい。そしておいしくて最高。
今回の占いは何かなー?
そう思いながら裏を見ると、占いが描かれていた。

「今日の運勢 ★★★☆☆
空回りしやすい日。でも、図書館などの静かな場所は吉。」

・・・。立花。
可もなく不可もなく、だったよ。