嘘から始まる恋煩い!

翌朝、目が覚めるといつもより温かい感じがした。
ん?なんだろう?
私の腰に腕が回っているし、足が足とぴったりくっついてるし……。
そこまで考えて、私は思い出した。
そうだ、昨夜は世那と一緒に寝たんだった。
世那にも甘えん坊なところはあるんだなぁ。
まだ登校するまでに時間があるし、いっか。
布団の上で寝ているコハクを見て、微笑ましくなる。
そのうちなんだかまた眠くなって、私は世那が起きるまでまどろんでしまった。


……って、結局近づく方法思いつかなかったぁ!
もう、このままだとあっという間に時間が過ぎちゃうよ。
どうしよう!
そう考えながら教室へ向かうためにC組の前の廊下を歩いていると、急にC組の教室の扉がガラリと開いた。
なんとなく目を向けると、五十嵐がちょうど扉を開けたところだったらしい。
脳内で考えていた人が突然現れて、私は思わず五十嵐をガン見してしまった。
そうすると彼も私の視線に気づいたのか、私のほうを見た。

・・・。

視線がかち合ったけど、私はとっさにそらしてしまった。
背中に少しだけ彼の視線を感じたけど、私はそのままE組までの廊下を歩き続けた。

はぁ……。
朝のアレ、絶対私感じ悪かったよね⁉
ただいま私は絶賛後悔中。
過去に戻ることはできないのに、私は落ち込んでいた。
もう少し感じよく、例えば少しだけ笑ったりとかできなかったの⁉
向こうから、「ノート届けたのに感じ悪いなアイツ」って思われてたら望み薄じゃん!
これじゃあ相手からも距離をとられて彼のことを知ろうにも知ることできないよ~!
どうしよう。
私の作戦、行き詰まっちゃった……。