ふと振り返ると、そこにはなぜか五十嵐が少し息を乱れさせながらいて。
キュッ、と蛇口を止めた私は、振り返って目を丸くした。
「………五十嵐、どうしてここに?」
「雨音が、火傷したのたまたま見ちゃって。廊下に出る時、一瞬顔顰めてたから、心配になって追いかけてきた。」
「…………そ、そうなんだ。ありがとっ、でももう痛くないよ?」
理由が私のためだとわかって、思わずドキッとするけれど、平静を装って平気なふりをする。
………そう、実は、まだ結構ヒリヒリ痛む。
火傷したのが久しぶりだし、油が数回飛んだから、ピリッとした痛みが消えてくれないのだ。
だけど、こんな大したことないことで心配をかけさせたくない。
私がへらりと笑ったのを見ると、五十嵐が顔をこわばらせた。
「…………嘘だ。」
「………え?」
「そんなに患部が赤くなっているのに平気なフリしなくていいよ。ほら、授業のことは気にせずもうちょっと冷そう。」
五十嵐がそう断言したことに、絶句する。
………なんで。なんで、気づいてくれるの…………。
「で、でも…………早く戻らなかったら五十嵐に申し訳ないよ…………。」
「大丈夫だって。うわっ、結構油飛んだんだ。」
「えっ……………。」
キュッ、と蛇口を止めた私は、振り返って目を丸くした。
「………五十嵐、どうしてここに?」
「雨音が、火傷したのたまたま見ちゃって。廊下に出る時、一瞬顔顰めてたから、心配になって追いかけてきた。」
「…………そ、そうなんだ。ありがとっ、でももう痛くないよ?」
理由が私のためだとわかって、思わずドキッとするけれど、平静を装って平気なふりをする。
………そう、実は、まだ結構ヒリヒリ痛む。
火傷したのが久しぶりだし、油が数回飛んだから、ピリッとした痛みが消えてくれないのだ。
だけど、こんな大したことないことで心配をかけさせたくない。
私がへらりと笑ったのを見ると、五十嵐が顔をこわばらせた。
「…………嘘だ。」
「………え?」
「そんなに患部が赤くなっているのに平気なフリしなくていいよ。ほら、授業のことは気にせずもうちょっと冷そう。」
五十嵐がそう断言したことに、絶句する。
………なんで。なんで、気づいてくれるの…………。
「で、でも…………早く戻らなかったら五十嵐に申し訳ないよ…………。」
「大丈夫だって。うわっ、結構油飛んだんだ。」
「えっ……………。」


