嘘から始まる恋煩い!(前編)

今日は、ホットケーキを実際に作る調理実習の日だ。
キャナダはメープルが有名なので、それに合うホットケーキを作るという趣旨のイベント。
甘いものが好きな私にとってはとても楽しみにしていた日。
朝食をとり終わった後、各自持参したエプロンを着て、宿舎の隣にある調理室に向かう。
さすがに全クラス同時に実習するのは人数が多すぎて無理なので、あらかじめ先生がくじ引きで引いていたクラスのペアとやることになっている。
私の学年は7クラスなので、2、2、3組ずつのグループに分かれているんだ。

ちなみに私たちの組は1番最初のグループで、なんとC組とペアになっている。
五十嵐がいると思うと、なぜだか胸がほっこりするなと思いながら、私は短いボブヘアを低い位置のお団子にまとめた。
「美亜ちゃん〜!かわいいよ!普段おろしているから、結んでいる姿レアだね!」
「そう〜?ありがと、由羅ちゃん!由羅ちゃんもかわいい、そのエプロン似合ってるね!」
「ありがと〜、せっかくだから買ってみたの。家でも使うつもりなんだ〜。」