嘘から始まる恋煩い!(前編)

「それにしても、ふった後、桐山はどんな反応してた?やっぱショック受けてた?」
「う、うぅん……そうだと、思う……。」
というか、もう心の中で何を思っているか謎ですらあったよ!
思い出さないようにしていたのに、どうしてもあの桐山の表情が忘れられない。
やっぱり私、ひどいことしてるのかな………。
そうだよね、最低だ。
一応断ったとはいえ、その後の桐山の猛アプローチに照れることだってあった。今思い返してみると、ちょっと思わせぶりな反応はあったかもしれない。
だけど、どこまでいったとしても、桐山は友達で……大切な友達なんだ。
そこまで考えたとき、私は決心した。
私は顔をあげて、2人をまっすぐに見つめる。
「ん、なになに?」
私が強い意志をかためているように見えたからなのか、2人は目をキラキラさせながら私を見る。

「私、言うよ。桐山に、ちゃんと。桐山の気持ちには、こたえられないって。これ以上うやむやな態度をとって傷つけたくない。」

「「………そっちかーい!」」

2人がなんかずっこけているのを気に留めず、私は二段ベッドとぴったりくっついている壁をにらむ。
これは、私なりのけじめだから………。

そう思っていたのに。
この海外研修は思ったよりスケジュールが多く、クラス外の人と関わる機会は少ない。
私が桐山に話しかけるタイミングを失ったまま、3日が経過した。