嘘から始まる恋煩い!(前編)

「なんか、期待してるみたいだけど……、残念ながら桐山の告白は断ったよ。」
「「えぇ~っ⁉なんで⁉」」
「え、え……。」
私が告白を断ったということに大きく驚いた様子の2人に、逆にこっちが驚かせられてしまう。
「だってだって、美亜ちゃんは五十嵐のことが気になってる~って言ってたけど、別に恋じゃないんでしょ?ならよくない?」
「え……。」
「桐山って顔立ち整ってるし、そんな悪い噂聞かないじゃん。一途そうだし、付き合っても十分良いと思うのに、なんで桐山じゃダメなの?」
「………!」
由羅ちゃんと真帆ちゃんの、射貫くような瞳が私の心に響く。
私の心の奥底まで見透かされているようで、私は身じろぎした。
「き、桐山のことは………友達としてか見れないからだよ……。」
「ふぅん?桐山のこと『は』?じゃあ誰ならいいの?」
その疑問は、昼頃に私が自分の中で思った質問だった。
「っ、そ、それは……わかんないよ………。」
「「………なるほど、そっかぁ。」」
私がしょぼしょぼと自信なさげにこたえると、なぜか2人は目を見合わせて意味深に笑いあう。
「ちょっと、どうしたの?」
「ん~ん、なんでもない!」
「わたしたちが言っても意味ないことだろうからねぇ……自分で気づくのが1番!」
「な、なにそれぇ……!」
私が謎ばかりのことに困惑していると、由羅ちゃんはちょっと眉を寄せて聞いてきた。