嘘から始まる恋煩い!(前編)

私がなかなか言い出せずにいると、勘のいい由羅ちゃんがハッとひらめいたように言った。
「もしかして……美亜ちゃん、告白されたの⁉」
「え?なんでわかったの⁉」
「いや、美亜ちゃんがそんなに言いよどむってことは、よっぽどの事情があったのかなって。やっぱほんとなんだ?」
私はこれ以上ごまかすことはできないなと悟り、桐山に内心謝りながらも、コクっと静かにうなずいた。
「「えぇ~!やっば!きゃ~っ!」」
すると、由羅ちゃんと真帆ちゃんがそろって嬉しそうな声を上げて、私に抱き着く。

「よかったじゃん美亜ちゃんっ!正直あたし、桐山ってどこか冷めてそうだし、恋愛とか興味なさそうだと思ってたんだよね~!ねっ、どうやっておとしたの?」
「しかも相手はあのスポーティーイケメンだよ?五十嵐くんに負けてないよね?なんて返事したの?」
「ふ、2人とも落ち着いて……。」
「いやいやこんなにドキドキする恋バナ、落ち着けるわけなくない?」
「それなすぎる由羅ちゃん!もうわたしも深夜テンションになっちゃったよ~っ。」
え、えぇ………なんかすっごい期待しているようなんだけど、なんにもないんだよなぁ。
でも両側からくる強い好奇心のまなざしと、ここまで言ったのに何も教えないっていうのはさすがにないから、私は観念することにした。