嘘から始まる恋煩い!(前編)

そしてすぐに返信が届いた。
『姉ちゃん、写真ありがとう!いいところっぽいね。』
『ちなみにこっちは今夜の1時だよ。時差って13時間だから、そっちは昨日の昼12時だよね?』
と、この文面を見て私は目を見開いた。
『ちょっと、世那!そんな遅くまで起きていたら、体に悪いよ。』
『私が帰ってくるときに世那の体調が悪くなっていたら、私心配だよ?』
シュポッ、と小気味良く音を立てて、メッセージを送った瞬間、またすぐに既読がつく。
……前から思ってたけど、世那って既読はやくない?
『確かに、俺ももうすぐで寝るよ。』
『でも姉ちゃんが無事についたかどうか気になるし、寝る前に姉ちゃんの言葉が欲しかったから……。』
『やっぱり姉ちゃんが隣にいないと、俺眠れないんだけど。』
ポン、ポン、とやけに速いスピードで送られてくるメッセージに、私は苦笑いを浮かべた。
ちょっと長めの文章を、どうしたらこんなに速く打てるの……。
それに、あの見た目だけはちょっと不良そうな世那がこんなに甘えん坊なメッセージを書いているのを想像すると、ついつい笑ってしまった。
『大丈夫だよ、ちゃんと何事もなく着いたから。』
『まあ、いつまでも私といると、将来大変になるから、少し慣れておけばいいんじゃないかな。』
ほら、例えば世那に彼女ができた場合、私と寝れないだけでこんな状態になっていたらさすがに彼女さんもドン引きだろう。
そう思って書いた言葉なのだが、どうやら世那にとっては気に食わなかったらしい。