嘘から始まる恋煩い!(前編)

うわぁ〜、色んな人に見られてたんだ。今更ながらにちょっと恥ずかしい。
それに、桐山にも見られていたなんて!なんか、うん…………、穴があったら入りたい。心の中で「ブラコン野郎」って思われてドン引きされてたらちょっと悲しい。
私が1人でぐるぐると考えていると、妙に察しのいい真帆ちゃんが、目をキラッと輝かせた。

「ねぇ、なんでそこで桐山くんに反応するの〜?」
「エッ。べ、別に、何も………。」
「あぁ〜!その反応、絶対なんかあるよね⁉︎よし、今日の夜にたっぷり聞かせてもらうからねぇ〜。」
どうやら私がわかりやすいからなのか、真帆ちゃんと由羅ちゃんはニヤニヤしながら私の腕を引っ張った。
私は心の中で桐山に謝りつつも、これから始まる1週間の旅に胸を踊らせていた。

たった1週間だけど…………、「あの家庭から逃げられる」。

それだけじゃない。由羅ちゃん、真帆ちゃんたちともっと絆を深め合えることや、未知のイベントに、私のテンションは明らかに上がっていた。