嘘から始まる恋煩い!

「あれ、結構寝ていたような………。今って何時?」
「今?朝の10時だけど。」
「寝過ごしたっ⁉︎」
幸い、普段なら授業があるはずの土曜日だけど、今日は学校創立記念日だからおやすみ。
それが理由なのか、体が体内時計を遅く設置したらしい。いつもなら8時には目覚めるのに、だいぶ寝てしまった。
「うわぁ〜、どうしよう。明後日テストあるから勉強しなきゃ。」
慌ててベッドから飛び起きて、私は枕元に置いてあったスマホを手に取った。
………あれ?昨日寝ている間に、LIMEに通知がきていたらしい。一体誰からだろう。
由羅ちゃんや真帆ちゃんは、遊びの予定以外はあまり話さないし、清羅は私に連絡するくらいなら男に連絡する。
っていうと、立花かな?
そう思いながら確認すると、予想外の人物だった。
「えっ、海里センパイ⁉︎」
ついつい、世那の前で大きな声を出してしまう。
「………海里センパイ?誰、それ。名前からして男だよね?」
案の定、なぜか男の人の話になると鋭くなる世那が、敏感に反応した。
「………え、っと、話せば長くなるんだけど。まあ、いつもお世話になっているセンパイ、かな?………あの人、どうしたんだろ………。」
海里センパイとは、1年前までは結構話していたけれど、最近はたまにくる呼び出しのメッセージか雑談だけだ。