嘘から始まる恋煩い!

あーあ、なんでおれは姉ちゃんを好きになったんだろう。
別に好きになったことを後悔しているわけじゃない。
でも、自分は一生叶わない恋をするんだと思うと辛くなる。
「だったらお姉さんを諦めることは………できないですよね、すみません。」
おれが無言で睨むとすぐに縮こまった新田。
諦められるなら、とっくに諦められている。
おれだって、おれの恋を叶えたいよ。
願わくば、姉ちゃんをおれのものにしたい。
だけどそれは………無理なんだ。
「じゃあさ!これならどう?」
「………何が?」
「世那、今日誕生日じゃん?それを利用して、世那のお願いを全部呑ませる!例えば一緒に寝たい、とか。」
「…………確かに。さっきのよりかは全然マシ。」
「大親友にいじめられて、俺悲しい。」
………新田の言う通り、いつもよりも甘えて「かわいい弟」って認識させて、何でもお願いを聞いてもらえるようにするのはいいかもしれない。
おれは久しぶりに名案に納得しながら、新田と共に帰路についた。

家に帰って、ようやくやってきた夕食。
「姉ちゃん!おかえり。」
「ただいま、改めて誕生日おめでとう、世那。これ誕プレ。気に入ってくれたら嬉しいな………。」
「あはっ、ありがと。姉ちゃんがくれる物は全部嬉しいから心配しないで。後で部屋で開けていい?」
「もちろん、わかった。」