嘘から始まる恋煩い!

そうだよ、私。何を落ち込んでいるの?
これじゃあ彼氏と別れの挨拶をするときに寂しがる彼女みたいじゃん。
私は………そうはならない。なれないんだから。

って、違う。
私は心の中で慌てて黒い感情を抑えこみながら五十嵐と笑顔で別れた。


家に着いたのは14:30だった。
うわぁ、想定外よりも時間が経っていたんだ。
今日やらなくちゃいけない宿題もあるから、さっさと部屋に戻ろう……そう思っていたのに。
運悪く………お母さんとすれ違った。
「あ、ただいま〜。じゃあ私、勉強す………」
「遅いじゃないの。何をしていたの?」
「っ………。」
今日のお母さん機嫌悪いなぁ。あーあ、面倒くさいことに巻き込まれてしまった。
そんな私のネガティブな感情が伝わったのか、お母さんは片眉を跳ね上げた。
「なんであの子の誕プレ選びでこんなに時間がかかるの?昼食取るって連絡来てから結構経っているんだけど。確か10時過ぎくらいに家を出たわよね?すぐに帰るって言わなかった?」
あー、出た。
ふいに私の心にモヤモヤが渦巻き始めたけれど、私は誤魔化すためにとびっきりの笑顔を浮かべた。