嘘から始まる恋煩い!

その後私たちは雑貨屋「losange(ロザンジュ)」に行って、私は五十嵐が提案してくれたものを頭に思い浮かべながら店内をぐるっとまわった。
ざっと見て私がいいなと思ったのは、チャコールグレーのハンカチか、ネイビーのハンカチ、それにダークグリーンのスマホストラップ。
どれもメンズ向けだから、そこまで派手なデザインではないけれど、洗練されていてオシャレだ。
そして、losange(ロザンジュ)はフランス語でダイヤ・菱形という意味だから、その名前にちなんでダイヤ型のマークが刺繍されていて、カッコいい。こういうクールなデザインも好き。
そういえば、さっきポスターを見て知ったんだけど、マシェリの店とここ、ロザンジュは姉妹店なんだって。道理でデザインがどことなく似ているんだ。

そんなどうでもいいことを思い返していると、五十嵐が私の方を振り向いた。
「雨音、なんか目星ってついた?」
「うん!この2つのハンカチか、あっちに売ってあるストラップにしようかなって。そこで、ちょっと選んでもらいたいんだけど……いいかな?」
「もちろん。先にそのストラップの方を見たいかも。」
「わかった。」
そして私が選んだものを見て、五十嵐はちょっと考えてから言った。