嘘から始まる恋煩い!

私の世界は、嘘だらけだった。
周りの世界に溶け込むように、私が幼いながらも覚えた最強の武器。
………その名は、嘘。

嘘をつけば、私はハブられなかった。
作り物の笑顔に、飾った言葉。
虚無に虚無を重ね続け、私はいつしか、どれが本当の自分かわからなくなった。

クラスの友達の前で見せる、明るくてグループを盛り上げるタイプ?
それともたまに垣間見える、飄々として掴みどころのないタイプ?
もしくは、心の裏に潜む、誰の心もわかれない冷たいタイプ?

わからない、わからないよ。
もう戻れない。
あんなに無邪気に遊んでいて息苦しい世界を知らなかった頃には、戻れない。
私の本当の望みは何?
嘘は虚しいだけなのに、それでもつきつづけ、その先に私が望んだものは何?
誰にも、自分でさえも理解できない。

だけど、このつまらない日々から抜け出したくて。
どうしても、何かを見つけ出したい。
この想いだけはきっと、本当だ。