きみと描いた星空は、まだ消えない

息ができない夜がある。

正確には、息はできている。

肺は動いている。

心臓も動いている。

でも、生きていることそのものが、苦しい夜がある。

どうしたら、この世界から抜け出せるのだろうか。


逃げ出したくても、どこにも行けなくて、真夜中に家を飛び出した。

多くの人が寝静まっているこの時間なら、呼吸がしやすいと思ったから。

どこかに連れて行って欲しいと、願っていたのか、たどり着いた場所は、バスターミナルだった。


ベンチに腰を下ろして、空を見上げた。

星が見えた。

こんな時間に、こんな場所で、こんなふうに空を見上げることになるとは思っていなかった。

でも星は、何も知らないように、ただそこにあった。


生きていることが苦しくて、でもどこにも行けなくて、ただ夜の中に溶けていくしかないのかと、希望も何も見出せないまま、ただ空を見上げている事しかできなかった……。