ひと段落ついたところで、颯太の様子が気になって二階へ向かった。
部屋の前に立ち、軽くノックする。
「颯太ー?」
返事はない。
もう一度呼びかけながら、そっとドアを開けた。
部屋の中は暗い。
目を凝らすと、ベッドの上に寝転ぶ颯太の姿が見えた。
「……寝てる?」
「……なに」
不機嫌そうな声が返ってくる。
「! 起きてたんだ! あのさ――」
「……用ないなら出てけよ」
一瞬、言葉に詰まる。
でも、そのまま言い返した。
「っ用がないっていうか、もうすぐご飯だよ?」
「……いらない」
即答だった。
「そんな、今日も部活頑張ってたし、お腹空いてるでしょ?」
「いらないもんはいらない。……ていうか、人の部活まで勝手に来んなよ」
さすがに少しムッとする。
「しょうがないでしょ。部活動見学してたんだから。……今日の颯太、なんか変だよ」
一瞬、空気が張り詰めた気がした。
でも、私は気にせず続ける。
「……なによ。昔はもっと可愛かったのに」
「っ! 変なのは姉ちゃんの方だろ!!」
「!!」
突然の大声に、思わず肩が跳ねた。
颯太がベッドの上で上半身を起こす。
その時。
「おい、颯太」
背後から声がした。
振り向くと、ドアのところに隼人が立っている。
「……こいつに絡みすぎ」
颯太がベッドの上から隼人を睨む。
「っ、私は大丈夫だからっ」
二人の視線が、ぶつかる。
「ふーん……」
颯太が小さく鼻で笑った。
「姉ちゃんのことになると、ずいぶん心配するんだな」
「は?」
二人の間の空気が、一気に張り詰める。
「っ隼人! とりあえず下行こっ! カレーできてる!」
私は隼人の背中を押すようにして、部屋の外へ出る。
その途中で振り返った。
「颯太、お腹空いたら温めて食べといてね! あんたの分残しとくから!」
バタン、とドアが閉まる。
一瞬の静寂のあと、
ドアの向こうで、何かが小さく軋んだ。
「……姉ちゃんのバカヤロウ」
部屋の前に立ち、軽くノックする。
「颯太ー?」
返事はない。
もう一度呼びかけながら、そっとドアを開けた。
部屋の中は暗い。
目を凝らすと、ベッドの上に寝転ぶ颯太の姿が見えた。
「……寝てる?」
「……なに」
不機嫌そうな声が返ってくる。
「! 起きてたんだ! あのさ――」
「……用ないなら出てけよ」
一瞬、言葉に詰まる。
でも、そのまま言い返した。
「っ用がないっていうか、もうすぐご飯だよ?」
「……いらない」
即答だった。
「そんな、今日も部活頑張ってたし、お腹空いてるでしょ?」
「いらないもんはいらない。……ていうか、人の部活まで勝手に来んなよ」
さすがに少しムッとする。
「しょうがないでしょ。部活動見学してたんだから。……今日の颯太、なんか変だよ」
一瞬、空気が張り詰めた気がした。
でも、私は気にせず続ける。
「……なによ。昔はもっと可愛かったのに」
「っ! 変なのは姉ちゃんの方だろ!!」
「!!」
突然の大声に、思わず肩が跳ねた。
颯太がベッドの上で上半身を起こす。
その時。
「おい、颯太」
背後から声がした。
振り向くと、ドアのところに隼人が立っている。
「……こいつに絡みすぎ」
颯太がベッドの上から隼人を睨む。
「っ、私は大丈夫だからっ」
二人の視線が、ぶつかる。
「ふーん……」
颯太が小さく鼻で笑った。
「姉ちゃんのことになると、ずいぶん心配するんだな」
「は?」
二人の間の空気が、一気に張り詰める。
「っ隼人! とりあえず下行こっ! カレーできてる!」
私は隼人の背中を押すようにして、部屋の外へ出る。
その途中で振り返った。
「颯太、お腹空いたら温めて食べといてね! あんたの分残しとくから!」
バタン、とドアが閉まる。
一瞬の静寂のあと、
ドアの向こうで、何かが小さく軋んだ。
「……姉ちゃんのバカヤロウ」
