桐生家の四兄弟と私〜義兄弟に囲まれてます〜

ぱっと視界が明るくなる。

……ブレーカーを戻したんだ。

「あ……」

視線が隼人に向く。

「……なんか、ごめんね」

私のせいで、巻き込んでしまった気がした。

「……いや」

隼人は短く答えると、
ちらりと颯太が上がっていった階段の方を見る。

でも、何も言わずそのままリビングへ戻っていった。

……さっきの颯太。

……なんか、引っかかる。

気にはなるけど、晩ご飯の用意もしなきゃ。

とりあえず、着替えよう……。
まだ少し、髪も制服も濡れたままだ。

私はそのまま階段へ向かった。

三階の自分の部屋へ上がる途中、二階を通る。

颯太の部屋がある階。

ふと、廊下の奥を見る。
ドアは閉まったまま。

……やけに静かだった。

そのまま自分の部屋に入り、急いで着替える。

部屋を出て、階段を下りながら窓の外を見ると、いつの間にか雨は止んでいた。

さっきまで鳴っていた雷も、もう聞こえない。