桐生家の四兄弟と私〜義兄弟に囲まれてます〜

放課後のチャイムが鳴ると、校舎が一気に騒がしくなった。

席を立とうとしたところで、担任の竹中先生に声をかけられた。

「桐生さん」

差し出されたのは一枚の紙だった。

「これ、うちの部活一覧。興味ありそうなところがあれば、覗いてみてね」

「ありがとうございます」

私はそれを受け取り、一覧に目を落とした。

文化部、運動部、聞いたことのない名前の部活も並んでいる。

その中で、ひとつの名前にふと目が止まった。

――国際交流部。

少しだけ、惹かれた。


「りあー、もう帰るの?」

瑞稀と芽衣がやってきた。

「ううん。ちょっと色々見て回ろうと思って」

私は部活一覧の紙を二人に見せた。

「二人は何か入ってるの?」

瑞稀がすぐに答えた。

「私はチア続けてるよ。今日は練習オフだけど」

……そういえば、瑞稀は小学生の頃からチアをやっていたな。

芽衣は少し間を置いてから言った。

「……私は、魔術部」

「え!?」

思わず声が出る。

そんな部活あったっけ?

私は慌てて紙を見直した。

芽衣は静かに続ける。

「……申請したけど、生徒会に却下されたから、帰宅部」

瑞稀が呆れたように言った。

「そりゃ却下されるでしょ」

……うん、私も同じことを思った。

「で、りあは?」

瑞稀が聞く。

「どこか入りたいとこあるの?」

「うん。気になってるところはあるけど、まだ決めきれなくて」

私は紙を見せながら言う。

「今からちょっと色々見て回ろうと思ってた」

「じゃあ、付き合うよ」

瑞稀がにこっと笑う。

芽衣も小さくうなずいた。

「……私も」

こうして私は、二人と一緒に校内を回ることになった。

――せっかくだし、俊兄と颯太のところも見に行ってみようかな。