桐生家の四兄弟と私〜義兄弟に囲まれてます〜

バルコニーから廊下に戻ると、ちょうど颯太が立っていた。

「あ、姉ちゃん。夜ご飯だってさ」

「え?」

思わず目を瞬く。

そういえば、バルコニーで寝ていたんだよね。

……もう夜ご飯?

「颯太、帰ってきてたんだ」

「……とっくに」

そう言って、颯太は先に階段の方へ歩き出す。

私もその後ろについて、三階から階段を下りた。

途中で、颯太がふと思い出したように口を開く。

「なんか今日さ」

「ん?」

「後ろから輪ゴムで撃たれたんだよね。首に当たって、ちょっと痛かった」

「……え」

足が止まりそうになる。

……それ、絶対芽衣ちゃんだ。

昼間のことを思い出して、内心で冷や汗が流れる。

でも、もちろん言えるわけがない。

颯太がじっと私を見る。

「……姉ちゃん、なんか怪しくない?」

その疑いの眼差しに、視線を逸らすと、
足早に階段を下りた。

「ほらっ、早くご飯食べよ!」

「あ、待ってよ!」