「わたしらしくいこう! キラキラブック」
明日香ちゃんが私に手渡してくれたのは、こんな本でした。表紙が少女漫画みたいでかわいいです。
「これ、中学生のお姉ちゃんにもらったの。私も読んだけどすごく良かったから、芽衣ちゃんに貸してあげる!」
「どうして?」
私が尋ねると、明日香ちゃんは悲しそうな顔をしました。
「だって芽衣ちゃん、いつもおとなしくて無理してるんじゃないかなって思って」
「そっか。ありがとう」
さすが私の唯一のお友だちの明日香ちゃんです。一年生の時から六年生の今までずっと一緒の明日香ちゃん。私の悩みをわかってくれていたのです。
私は家に帰ってその本をさっそく開きました。
「今のまんまのあなたがステキ!」「なりたい自分になろう!」「やりたいことにチャレンジ!」そんな文字が並んでいます。私はとても心を動かされました。
「明日香ちゃん、おはよー」
翌日教室のドアを開けると、いるはずの明日香ちゃんがいませんでした。いつもは一番に登校しているのに。
そのうち、チャイムが鳴り先生が入ってきました。
「悲しいお知らせがあります」
先生はみんなに言いました。
「松本明日香さんのお姉さんが亡くなりました。松本さんは今日はお休みです」
やった!
私は机の下でガッツポーズをしました。
お姉さん。
明日香ちゃんのおうちに遊びに行くといつも私をぶつお姉さん。
昨日の夜、お母さんとスーパーにお買い物に行ったら友達みたいなカッコいい男の子と一緒にいました。だから言いました。今まで言えなかったけど。
「明日香ちゃんのお姉さん。いつも私をぶったり蹴ったり髪を引っ張ったりつねったりするのやめてください。いつも早く死んで欲しいなって思ってます」
すると男の子はお姉さんを軽蔑したように見て「うわー、小学生相手にありえねえ。別れよ」と言ったのです。
すぐお母さんに呼ばれたのでその後どうなったかは知りません。けれど、スーパーを出る時、パトカーが来て騒ぎになっていました。どうやら屋上から飛び降り自殺があったようです。きっとお姉さんに違いありません。
これで誰にも邪魔をされず明日香ちゃんと遊べます。
いい本だったなあ。私はとても気分がよくなりました。
あと、私と明日香ちゃんの邪魔をするのは。
私は教室の中を見渡しながら、わくわくした気持ちになってきました。
明日香ちゃんが私に手渡してくれたのは、こんな本でした。表紙が少女漫画みたいでかわいいです。
「これ、中学生のお姉ちゃんにもらったの。私も読んだけどすごく良かったから、芽衣ちゃんに貸してあげる!」
「どうして?」
私が尋ねると、明日香ちゃんは悲しそうな顔をしました。
「だって芽衣ちゃん、いつもおとなしくて無理してるんじゃないかなって思って」
「そっか。ありがとう」
さすが私の唯一のお友だちの明日香ちゃんです。一年生の時から六年生の今までずっと一緒の明日香ちゃん。私の悩みをわかってくれていたのです。
私は家に帰ってその本をさっそく開きました。
「今のまんまのあなたがステキ!」「なりたい自分になろう!」「やりたいことにチャレンジ!」そんな文字が並んでいます。私はとても心を動かされました。
「明日香ちゃん、おはよー」
翌日教室のドアを開けると、いるはずの明日香ちゃんがいませんでした。いつもは一番に登校しているのに。
そのうち、チャイムが鳴り先生が入ってきました。
「悲しいお知らせがあります」
先生はみんなに言いました。
「松本明日香さんのお姉さんが亡くなりました。松本さんは今日はお休みです」
やった!
私は机の下でガッツポーズをしました。
お姉さん。
明日香ちゃんのおうちに遊びに行くといつも私をぶつお姉さん。
昨日の夜、お母さんとスーパーにお買い物に行ったら友達みたいなカッコいい男の子と一緒にいました。だから言いました。今まで言えなかったけど。
「明日香ちゃんのお姉さん。いつも私をぶったり蹴ったり髪を引っ張ったりつねったりするのやめてください。いつも早く死んで欲しいなって思ってます」
すると男の子はお姉さんを軽蔑したように見て「うわー、小学生相手にありえねえ。別れよ」と言ったのです。
すぐお母さんに呼ばれたのでその後どうなったかは知りません。けれど、スーパーを出る時、パトカーが来て騒ぎになっていました。どうやら屋上から飛び降り自殺があったようです。きっとお姉さんに違いありません。
これで誰にも邪魔をされず明日香ちゃんと遊べます。
いい本だったなあ。私はとても気分がよくなりました。
あと、私と明日香ちゃんの邪魔をするのは。
私は教室の中を見渡しながら、わくわくした気持ちになってきました。

