君と僕のすれ違い日記

 海遊館を出ると、外はもう暗くなっていた。
 イルミネーションで、世界はきれいに輝いていた。
 光の中を、2人で歩く。ここが可愛いとか、ここで写真撮ろうだとかたくさん話をして。
 正面のジンベイザメはきれいに輝いている。
「ねえ、詩央里。」
「ん?」
 亮介の方をチラリとみる。
「観覧車乗る?」
 恥ずかしそうに亮介が言う。
「うん。乗りたい。」
 来た時からずっと乗りたかった、観覧車。
 私と亮介が結ばれた、大切な場所だから。

 チケットを買って、観覧車に乗る。
 ゆっくりとゴンドラが上へと上がる。
 高いところが苦手な私でも、亮介が居れば全く怖くない気がする。
「ねえ、亮介。」
「うん。」
「私さ、亮介に出会えて良かった。亮介好き。」
 他のことは何も言わないで、ただ好きを伝えた。
「俺も。これからもさ、よろしく。」
 亮介は手を差し出す。
 うん、と言って握手をする。
「メリークリスマス。亮介。」
「メリークリスマス。詩央里。」
 下を見ると、きれいなイルミネーションが広がっていた。
 これまでで一番素敵なクリスマス。