ヴィクトールの表情は険しいままだ。
「それとわたくしを脅すのは無意味だとわかっていただけましたか?」
「…………」
黙ってこちらを睨みつけるヴィクトール。
これ以上話をしても仕方ないため、ここは文化の違いということにしておこう。
「…………変な奴だな」
「まぁ! ありがとうございます」
「褒めたつもりはない」
それから部屋に沈黙が訪れた。
手持ち無沙汰になったシャルレーヌはテネブルを撫でながらいつもの遊んでいた。
しかし明らかにヴィクトールは苛立っている。ここは空気を読んでテネブルに声をかけた。
「テネブル、そろそろお別れしないと。陛下が寂しがっておられますわ」
「……おい、まだ話は終わってないぞ?」
不満気なヴィクトールを見て、シャルレーヌはクスッと笑った。
「こんな真夜中にわたくしの部屋をそんな格好で訪れて、他者が見たらどう思うのでしょうか」
他の妃たちより先にシャルレーヌの元へ訪れたとなれば、大騒ぎになるはずだ。
シャルレーヌの口角がどんどんと上がっていく。
(これを広めて引っ掻き回すのもおもしろそうですわね)
だが、まだその時ではない。
今は何もないままヴィクトールには帰ってもらわねばならない。
「他の妃に勘違いされたらどうするのです? 立場が悪くなるのは望んでいないのでは?」
「…………!」
「それとわたくしを脅すのは無意味だとわかっていただけましたか?」
「…………」
黙ってこちらを睨みつけるヴィクトール。
これ以上話をしても仕方ないため、ここは文化の違いということにしておこう。
「…………変な奴だな」
「まぁ! ありがとうございます」
「褒めたつもりはない」
それから部屋に沈黙が訪れた。
手持ち無沙汰になったシャルレーヌはテネブルを撫でながらいつもの遊んでいた。
しかし明らかにヴィクトールは苛立っている。ここは空気を読んでテネブルに声をかけた。
「テネブル、そろそろお別れしないと。陛下が寂しがっておられますわ」
「……おい、まだ話は終わってないぞ?」
不満気なヴィクトールを見て、シャルレーヌはクスッと笑った。
「こんな真夜中にわたくしの部屋をそんな格好で訪れて、他者が見たらどう思うのでしょうか」
他の妃たちより先にシャルレーヌの元へ訪れたとなれば、大騒ぎになるはずだ。
シャルレーヌの口角がどんどんと上がっていく。
(これを広めて引っ掻き回すのもおもしろそうですわね)
だが、まだその時ではない。
今は何もないままヴィクトールには帰ってもらわねばならない。
「他の妃に勘違いされたらどうするのです? 立場が悪くなるのは望んでいないのでは?」
「…………!」



