翌日、さっそく一時間目の休み時間に二人で中山くんをたずねると、ものすごくイヤそうな顔をされた。
「試合当日は行ってやるから。それでいいだろ」
「え……それはほんと助かるけど……。いやでも、みんな今度の練習試合に勝つために必死に練習してるからさ。せめて、それが終わるまでは――」
「は? そんなめんどいこと言うなら、もう試合に出るのやめてもいいんだけど?」
「それは困るよ!」
わたしが反射的に大きな声をあげると、中山くんがにやりとする。
「じゃあ、この話は終わりでいいよな?」
そう言い残して立ち去ろうとする中山くん。
「ち、ちょっと待ってよ」
練習に来なくていいなんて、ひと言も言ってないんだけど⁉
「まーまー、そう言わずに」
ずっとわたしのかたわらに黙って立っていた有沢くんが、中山くんを呼び止める。
「中山がいないと、みんなやる気出ないみたいでさ。昨日もみんな乗せんの大変だったんだって」
……うん。まあ、100%ウソは言ってない。
さすがに『練習に来ない中山くんに非難ごうごう』だとか、本当のことは言えないしね。
ましてや『このままで後悔しない?』なんて聞いたって、素直な答えが返ってくるとも思えないし。
パチンと顔の前で両手を合わせると、中山くんを拝む。
「そうなの。だからお願い! 練習に来るだけでいいから。ね? みんなも待ってるし」
「ふうん。どうしよっかなー」
中山くんが、あごに手を当て、考え込むような仕草をする。
もう一押し!
「中山くんって、背高いよね? 何センチ? 体もがっしりしてるから、打球もあんなによく飛ぶんだよね。お願い、中山くん。野球部を助けて」
「まあ、おまえらがそこまで言うなら、行ってやらなくもないけど?」
「試合当日は行ってやるから。それでいいだろ」
「え……それはほんと助かるけど……。いやでも、みんな今度の練習試合に勝つために必死に練習してるからさ。せめて、それが終わるまでは――」
「は? そんなめんどいこと言うなら、もう試合に出るのやめてもいいんだけど?」
「それは困るよ!」
わたしが反射的に大きな声をあげると、中山くんがにやりとする。
「じゃあ、この話は終わりでいいよな?」
そう言い残して立ち去ろうとする中山くん。
「ち、ちょっと待ってよ」
練習に来なくていいなんて、ひと言も言ってないんだけど⁉
「まーまー、そう言わずに」
ずっとわたしのかたわらに黙って立っていた有沢くんが、中山くんを呼び止める。
「中山がいないと、みんなやる気出ないみたいでさ。昨日もみんな乗せんの大変だったんだって」
……うん。まあ、100%ウソは言ってない。
さすがに『練習に来ない中山くんに非難ごうごう』だとか、本当のことは言えないしね。
ましてや『このままで後悔しない?』なんて聞いたって、素直な答えが返ってくるとも思えないし。
パチンと顔の前で両手を合わせると、中山くんを拝む。
「そうなの。だからお願い! 練習に来るだけでいいから。ね? みんなも待ってるし」
「ふうん。どうしよっかなー」
中山くんが、あごに手を当て、考え込むような仕草をする。
もう一押し!
「中山くんって、背高いよね? 何センチ? 体もがっしりしてるから、打球もあんなによく飛ぶんだよね。お願い、中山くん。野球部を助けて」
「まあ、おまえらがそこまで言うなら、行ってやらなくもないけど?」



