野球、やりませんか⁉

 だって、小四のときにやめた理由は知らないけど、それでももう一回野球をやってみようって思ったから、引き受けてくれたんでしょ?

 中山くんだって、いい加減な気持ちで引き受けたわけじゃないと思うんだ。

 だったら、中山くんはもうわたしたちの仲間だもん。


「なら、俺も一緒に行っていい?」

「え。でも……」


 みんなの前であんな宣言をしといて、有沢くんに同行してもらうっていうのは……。


「練習に支障がない範囲だったらいいんじゃない? 別に拒む理由はないと思うんだけど」

「うん……」

「それに、状況は違うけど、俺もチームに居づらくなってやめてるからさ。今の中山のこと、他人事とは思えないんだよね」


 そっか。有沢くん、中山くんのこと、そんなふうに思ってたんだ。


「うん、わかった。ありがとう、有沢くん。すっごく心強い」

 有沢くんの気持ちが、中山くんにもちゃんと届きますように。