野球、やりませんか⁉

「とにかく、みんな俺と同レベルの野球バカばっかだってのは保証するからさ。なんだかんだ文句言ってたとしても、きっとアイツらは大丈夫だよ」

「うん。わたしもみんなのことは信じてる」

「となると、問題はやっぱ中山だよなー」

 そう言って、有沢くんが苦い顔をする。


「うん……」


 でも、中山くんの気持ちも、わたしにはすごくよくわかるんだよね。

 周りのレベルがどんどん高くなっていって、もうついていくのはムリって……それで野球は小学校まででやめようって決めたから。


 けど、中山くんには、わたしとは決定的に違うところがある。


 それは、中山くんは男子だってこと。

 がっしりとした体格で、背も高い。


 今は技術的にみんなから遠く離されてしまっているかもだけど、そんなのはブランクがあるんだから当たり前のこと。

 基礎はちゃんとできているし、練習を積めば、きっと大きな戦力になると思うんだ。


「わたし、明日中山くんと話してみるよ」


 絶対にこのままにしちゃダメだ。

 人数が足りないからっていうのももちろんあるけど、それだけじゃない。

 もしもこんなハンパな感じでやめちゃったら、中山くんがいつか後悔するかもしれないって思うから。