***
「羽瑠、中学はどう?」
「うん……まあ、普通に楽しいよ」
夕飯を食べながら、お母さんの質問に答える。
「そう。ならよかった。そうだ、部活はどうするの?」
「……菜々に吹奏楽部に一緒に入ろうって誘われてて、ちょっと迷ってる」
「そう。いいんじゃない、吹奏楽部。これからはお兄ちゃんに付き合う必要ないんだから、羽瑠は羽瑠で、自分の好きなことをやりなさいね」
『野球だって、好きでやってたんだよ!』
そう言うだけなのに、『女の子が野球を好きでやるわけがないでしょ』『お兄ちゃんに気を遣わなくていいのよ』なんてごちゃごちゃ言い返されるのを想像しただけでなんだか面倒で、
「……うん、そうだね」
気づいたら、作り笑いを浮かべてそう言っていた。
「お姉ちゃんのハンバーグ、もーらいっ!」
わたしがお母さんとしゃべっている隙を狙い、亜季がわたしのお皿のハンバーグをかっさらっていく。
「ちょっと、亜季!」
最後に食べようと思って、せっかく一口取っておいたのに!
わたしにニラまれても、「おいし~い」と幸せそうな顔でモグモグと口を動かしている。
「もう、しょうがないなあ」
「だって、どうしてもほしかったんだもん。だからちょっとくらい怒られたって、へーきだもーん」
「な、なに言ってるの」
亜季の言葉に、なぜかドキリとする。
「羽瑠、中学はどう?」
「うん……まあ、普通に楽しいよ」
夕飯を食べながら、お母さんの質問に答える。
「そう。ならよかった。そうだ、部活はどうするの?」
「……菜々に吹奏楽部に一緒に入ろうって誘われてて、ちょっと迷ってる」
「そう。いいんじゃない、吹奏楽部。これからはお兄ちゃんに付き合う必要ないんだから、羽瑠は羽瑠で、自分の好きなことをやりなさいね」
『野球だって、好きでやってたんだよ!』
そう言うだけなのに、『女の子が野球を好きでやるわけがないでしょ』『お兄ちゃんに気を遣わなくていいのよ』なんてごちゃごちゃ言い返されるのを想像しただけでなんだか面倒で、
「……うん、そうだね」
気づいたら、作り笑いを浮かべてそう言っていた。
「お姉ちゃんのハンバーグ、もーらいっ!」
わたしがお母さんとしゃべっている隙を狙い、亜季がわたしのお皿のハンバーグをかっさらっていく。
「ちょっと、亜季!」
最後に食べようと思って、せっかく一口取っておいたのに!
わたしにニラまれても、「おいし~い」と幸せそうな顔でモグモグと口を動かしている。
「もう、しょうがないなあ」
「だって、どうしてもほしかったんだもん。だからちょっとくらい怒られたって、へーきだもーん」
「な、なに言ってるの」
亜季の言葉に、なぜかドキリとする。



