野球、やりませんか⁉

 え、でもそれって、バッテリーを組む有沢くんは大丈夫なの……?


「そんなに心配そうな顔をしなくても大丈夫だ、棚橋。それがいかに傲慢なことだったのか、有沢に満塁ホームランを打たれたときに悟ったよ」


 ま、満塁ホームラン⁉


 思わず目を見開いて有沢くんを見あげる。


「渡瀬がそう言うんなら、大丈夫なんじゃない? ま、俺も納得できない球は投げない主義だしー」

 有沢くんが、いつもののんびりとした口調で言う。


 いやいや。これ、本当に大丈夫なの?

 相性サイアクなんじゃ……。


 そんな不安が、頭の中をよぎる。


 でも、有沢くんと渡瀬くんが大丈夫っていうなら、きっと大丈夫……なんだよね?

 渡瀬くんも、前の自分とは変わろうとしてるみたいだし。


 うん。この二人なら、お互い高め合って、きっといいバッテリーになれる気がする。


「あ、ちなみにおれがなんて呼ばれてたか知ってる?」

 わたしが首を横に振ると、八柳くんが続けて言う。


「『センターのチャラ男』……ってまんまかよ! ちなみに、女も野球も守備範囲が広いっつーことで。よろしくなっ、羽瑠ちゃん」

「よ、よろしくお願いします」


 今までに会ったことのないタイプのノリの人で、わたし、ちょっとニガテかも……。