今日から野球部はじめますっ!

「ずっとわかってたよ。俺がいっつもユウの足引っ張ってるって。だから俺……ユウのためになんかしたくって……なのに、俺のせいでやめることになっちまって……ほんと……ごめん」

 声を震わせ、大希くんがうなだれる。


 そっか。大希くんは、やり方を間違えちゃったんだね。

 本当は有沢くんのことが大切で、なにかしてあげたくて……でも、それが全部裏目に出ちゃったんだ。

 完全にすれ違ってしまっているんだ、この二人は。


「あのね、大希くん。今わたし、野球部を作ろうと思ってるの」

「野球部……作れんのか?」

 大希くんが、ゆるゆると顔をあげる。


「作れるかどうかは、まだわからないんだけど……でも、今がんばって作ろうとしてるとこなの」

「なら、ユウも、もちろんやるんだよな? だって、野球をやるために星黎に入ったんだろ?」

 大希くんがパッと有沢くんの方を見ると、有沢くんはスッと目をそらす。


「ダイには関係ない」

「俺、もう絶対に誰かを殴ったりしない。約束する。もうユウには絶対迷惑かけないからさ。だから、野球やってくれよ。なあ、頼むよ、ユウ」

 大希くんが、有沢くんに駆け寄り、両腕をつかむ。