「ひどい……そんなの、ひどすぎるよ。有沢くんは、有沢くんなのに」
渡瀬くんがハッとした顔をすると、ぎゅっとくちびるをかむ。
「そもそもあのピッチャーが悪いんだよ。アイツ、絶対ユウの指を狙ったんだよ。ピッチャーにとって、指がどれだけ大切かわかってるはずなのに……あんなのが許せるわけないだろうが!」
「だからといって、殴っていい理由にはならない。現にそれが原因で有沢はチームをやめざるをえなくなった。違うのか?」
「それは、そうだけど……」
渡瀬くんに冷静に言い返され、大希くんが言葉を詰まらせ、目を泳がせる。
「おまえはいったいなにがしたかったんだ?」
「だから俺はっ――」
「ダイ、こんなとこでなにやってんだよ」
怒りを押し殺したような声が近づいてくる。
「ゆ、ユウ……」
「他校の生徒が校門のとこで騒いでたってウワサんなってたから、まさかと思ったけど。ねえ、俺になんの恨みがあるわけ? どこまで人のテリトリー荒らしたら気がすむんだよ」
「別に、そういうつもりじゃ……」
「ダイがなんかすると、俺までそういう目で見られんの。今まで何度も何度も……いい加減わかってるだろ。口では『悠希と大希は違うから』って言ってくれてても、結局心ん中では俺とおまえはワンセットなんだよ」
有沢くんが、泣きそうな顔で笑う。
渡瀬くんがハッとした顔をすると、ぎゅっとくちびるをかむ。
「そもそもあのピッチャーが悪いんだよ。アイツ、絶対ユウの指を狙ったんだよ。ピッチャーにとって、指がどれだけ大切かわかってるはずなのに……あんなのが許せるわけないだろうが!」
「だからといって、殴っていい理由にはならない。現にそれが原因で有沢はチームをやめざるをえなくなった。違うのか?」
「それは、そうだけど……」
渡瀬くんに冷静に言い返され、大希くんが言葉を詰まらせ、目を泳がせる。
「おまえはいったいなにがしたかったんだ?」
「だから俺はっ――」
「ダイ、こんなとこでなにやってんだよ」
怒りを押し殺したような声が近づいてくる。
「ゆ、ユウ……」
「他校の生徒が校門のとこで騒いでたってウワサんなってたから、まさかと思ったけど。ねえ、俺になんの恨みがあるわけ? どこまで人のテリトリー荒らしたら気がすむんだよ」
「別に、そういうつもりじゃ……」
「ダイがなんかすると、俺までそういう目で見られんの。今まで何度も何度も……いい加減わかってるだろ。口では『悠希と大希は違うから』って言ってくれてても、結局心ん中では俺とおまえはワンセットなんだよ」
有沢くんが、泣きそうな顔で笑う。



