「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
全力で走り続け、青々とした葉の生い茂る木々に囲まれた小さな公園へと駆け込むと、切れた息を必死に整える。
四月とはいえ、少し走っただけで汗ばむくらいの陽気で、木陰を吹き抜ける風が心地よく感じる。
「で? あんたら、ユウとどういう知り合い?」
彼が鋭い視線をわたしたちに向ける。
「えっと、わたしは――」
言いかけたわたしを、渡瀬くんが手で制する。
「人に聞く前に、自分が名乗るべきじゃないのか? 他校の前で騒ぎを起こすような人間を、手放しで信用して自分のことを話すつもりはない」
しばらくの間渡瀬くんのことを睨んだあと、チッと小さく舌打ちする。
「有沢大希。悠希の双子の弟だよ。そこの女がユウのことを知ってそうだったから、声をかけた。で、あんたらは?」
やっぱり。
だって、本当にソックリなんだもん。……鋭い目つき以外は。
「渡瀬陸玖。有沢と同様に、竜崎監督に誘われてこの学校に来た」
「だったら話は早い。なんでユウは野球部に入ってないんだよ。まさかおまえらがまたアイツを追い出したんじゃねえだろうなあ」
「待って! 違うの。実はね、理事長先生が新しくなって、野球部を作るって話自体がなくなっちゃったの」
「はあ⁉ ガチでなんなんだよ、それ。クソがっ」
有沢くんの弟――大希くんがギリっと奥歯をかみしめ、地面をける。
全力で走り続け、青々とした葉の生い茂る木々に囲まれた小さな公園へと駆け込むと、切れた息を必死に整える。
四月とはいえ、少し走っただけで汗ばむくらいの陽気で、木陰を吹き抜ける風が心地よく感じる。
「で? あんたら、ユウとどういう知り合い?」
彼が鋭い視線をわたしたちに向ける。
「えっと、わたしは――」
言いかけたわたしを、渡瀬くんが手で制する。
「人に聞く前に、自分が名乗るべきじゃないのか? 他校の前で騒ぎを起こすような人間を、手放しで信用して自分のことを話すつもりはない」
しばらくの間渡瀬くんのことを睨んだあと、チッと小さく舌打ちする。
「有沢大希。悠希の双子の弟だよ。そこの女がユウのことを知ってそうだったから、声をかけた。で、あんたらは?」
やっぱり。
だって、本当にソックリなんだもん。……鋭い目つき以外は。
「渡瀬陸玖。有沢と同様に、竜崎監督に誘われてこの学校に来た」
「だったら話は早い。なんでユウは野球部に入ってないんだよ。まさかおまえらがまたアイツを追い出したんじゃねえだろうなあ」
「待って! 違うの。実はね、理事長先生が新しくなって、野球部を作るって話自体がなくなっちゃったの」
「はあ⁉ ガチでなんなんだよ、それ。クソがっ」
有沢くんの弟――大希くんがギリっと奥歯をかみしめ、地面をける。



