アオハル☆ベースボール

「ははっ。マジでそんな勝負してんの? しかも理事長と? おとなしそうに見えて、意外と度胸あるんだなー、棚橋」

 仕方なくわたしがこれまでのいきさつを説明すると、有沢くんがからからと笑う。


「いいじゃん、おもしろい。俺、部員集めんの手伝ったげるよ。ここに集められたメンバーなら、だいたいわかるし。ある意味有名人ばっかだからさ」


 有名人ばっか?

 ってことは、やっぱりみんな相当うまい人たちなんだ!


「ありがとう! すっごく助かる。それで、あの……怒らないの?」

 わたしがおそるおそるたずねると、有沢くんがキョトンとした顔をする。


「なんで? ああ、『勝手にそんな約束なんかして、ふざけんな!』って? ははっ。だってさ、監督は別の学校行っちゃって、野球部を作るって話もなくなったって言われたんだよ? これ以上悪くなることなんて、なくない?」

「そ、そっか。そうだよね」

 はぁ~と胸をなでおろす。


「そうだ。有沢くんって、ポジションはどこ?」

「え、俺?」

 有沢くんが、自分を指さし、またわたしのことをまじまじと見つめてくる。


 ……え、なにこの間?


「……ああ、ごめん、ごめん。小学校んときは、一応ピッチャーやってた。外野も守れるよ」

 ぎこちなく笑いながら、有沢くんが続けて言う。