「でも有沢くん、中学でも野球を続けようと思ったから、竜崎監督の誘いを断らずに、ここに来たんでしょ? 本当は野球、やりたいんだよね? 監督がいなくても、九人いれば野球はできるんだよ。ねえ、みんなで野球やろうよ!」
だんだん前のめりになりながらまくし立てるわたしのことを、有沢くんが黙ってじーっと見つめてくる。
「な、なに?」
わたし、ひょっとしてなんかヘンなこと言っちゃった?
「あのさ、棚橋……だっけ? あんたはやるんだ。監督がいなくても」
「へ⁉ わ、わたし⁇」
自分を指さしつつ、有沢くんに気づかれないようにスッと視線をそらす。
「だってわたし、女子だよ? 野球なんかできるわけないじゃん」
自分で言っておきながら、思わず全身に力が入っちゃう。
小さく息を吐いて力を抜くと、続けて言う。
「わたし、中学に入ったら野球部のマネージャーをしたいってずっと思ってて……だから、その夢を叶えるために、どうしても野球部を作りたいの」
ウソは言ってないよ?
だって、竜崎監督の元でマネージャーをやろうと思ってたのは、本当だし。
「……ふーん。そっか」
そう言ったきり、有沢くんは黙りこんでしまった。
だんだん前のめりになりながらまくし立てるわたしのことを、有沢くんが黙ってじーっと見つめてくる。
「な、なに?」
わたし、ひょっとしてなんかヘンなこと言っちゃった?
「あのさ、棚橋……だっけ? あんたはやるんだ。監督がいなくても」
「へ⁉ わ、わたし⁇」
自分を指さしつつ、有沢くんに気づかれないようにスッと視線をそらす。
「だってわたし、女子だよ? 野球なんかできるわけないじゃん」
自分で言っておきながら、思わず全身に力が入っちゃう。
小さく息を吐いて力を抜くと、続けて言う。
「わたし、中学に入ったら野球部のマネージャーをしたいってずっと思ってて……だから、その夢を叶えるために、どうしても野球部を作りたいの」
ウソは言ってないよ?
だって、竜崎監督の元でマネージャーをやろうと思ってたのは、本当だし。
「……ふーん。そっか」
そう言ったきり、有沢くんは黙りこんでしまった。



