アオハル☆ベースボール

 ……なんでこんなふうに野球部が目の敵にされなきゃいけないんだろう。


 込みあげてきた涙をぐっとこらえると、「失礼します」と頭を下げ、職員室をあとにした。


 絶対絶対絶対絶対! 理事長先生の思い通りになんてさせないんだから。


 大股で廊下をぐんぐん進んでいく。


 …………ちょっと待って。


 ぴたりと足を止めると、今になってドッドッドッドッと心臓の鼓動が速くなる。


 わたし今、サッカー部と理事長先生に、おもいっきりケンカをふっかけた……ってこと?

 わたしの中学校生活、まだはじまったばかりなのに……ひょっとして、要注意人物認定された⁉


 どーすんのよ~‼


 普段のわたしは、こんなんじゃないのに。

 もっとずっとおとなしくて、自分の意見もまともに言えなくて、妹にまでダメ出しされるような人間なんです~‼


 ……なんて、頭の中でいくら言い訳したって、どうしようもないんだってばぁ!


 しかも、自分で顧問の先生を見つけて、部員を五人以上集めなくちゃいけなくて……って、野球をするには最低でも九人は必要なわけで。

 えーっと、まずは同じクラスの有沢くんでしょ?

 それから……。