今回も、前理事長が中心となって野球部の再始動を目指して動いていたみたいなんだけど、前理事長が亡くなるとすぐに、今の理事長先生が野球部の復活を白紙に戻してしまった……。
それで、今回の件は、少なからず自分にも責任があるからと言って、猪尾先生がわたしたちに謝ってくれたの。
もちろんみんな猪尾先生のせいじゃないってわかってるから、猪尾先生のことを悪く言う人は一人もいなかった。
「猪尾先生があの伝説の野球部の監督だったってのも想定外だったよなー」
「ほんとだよね。わたし、悲鳴あげそうだったもん」
「……全国かあ。行きたいよなあ、マジで」
有沢くんが、目を細めて遠くを見つめている。
「行けるよ、きっと。……有沢くんたちなら」
このメンバーに猪尾先生が加わったら、まさに鬼に金棒。
全然夢なんかじゃないって思える。
「なに言ってんの。棚橋も一緒に行くんでしょ?」
有沢くんが、くすりと笑う。
「……だってわたし、小さいし。みんなみたいに力だってないし、打球だって外野まできっと飛ばせない」
試合中はずっと必死で、そんなことを考える余裕はなかったけど。
試合の終わった今、冷静になって思い返してみると、中学野球はやっぱり少年野球とは全然レベルが違った。
それで、今回の件は、少なからず自分にも責任があるからと言って、猪尾先生がわたしたちに謝ってくれたの。
もちろんみんな猪尾先生のせいじゃないってわかってるから、猪尾先生のことを悪く言う人は一人もいなかった。
「猪尾先生があの伝説の野球部の監督だったってのも想定外だったよなー」
「ほんとだよね。わたし、悲鳴あげそうだったもん」
「……全国かあ。行きたいよなあ、マジで」
有沢くんが、目を細めて遠くを見つめている。
「行けるよ、きっと。……有沢くんたちなら」
このメンバーに猪尾先生が加わったら、まさに鬼に金棒。
全然夢なんかじゃないって思える。
「なに言ってんの。棚橋も一緒に行くんでしょ?」
有沢くんが、くすりと笑う。
「……だってわたし、小さいし。みんなみたいに力だってないし、打球だって外野まできっと飛ばせない」
試合中はずっと必死で、そんなことを考える余裕はなかったけど。
試合の終わった今、冷静になって思い返してみると、中学野球はやっぱり少年野球とは全然レベルが違った。



