「「「「ありがとうございました!」」」」
あいさつを終えると、わたしは意を決して理事長先生の元へと向かった。
理事長先生は、腕を組んでイスにふんぞり返ったまま、とても不機嫌そうな顔をしている。
「理事長先生、わたしたち、勝ちました。これで野球部のこと、認めてくれますよね?」
理事長先生は、無言でギリギリと悔しそうに奥歯をかみしめている。
「このグラウンドを、これからも使わせてください。お願いします!」
「約束は約束ですからね。わかりました。いいでしょう。――そうだ、猪尾先生」
ゆっくりと立ちあがった理事長先生が、猪尾先生の名前を呼ぶ。
「なんでしょう、理事長」
「元野球部の人間が、誰でも野球好きだとはくれぐれも思わないでくださいよ」
それだけ言うと、理事長先生はグラウンドをあとにした。
そんな理事長先生の背中を、猪尾先生が黙ったままじっと見つめている。
今の言い方……ひょっとして、理事長先生も昔野球をやっていたってこと?
それで、そのときから野球が――野球部のことがキライだった……?
でも、そのせいでわたしたちから野球のできる場所を取りあげようとしていたのだとしたら、そんなの納得できるわけがない。
けど……とりあえずOKは出たってことでいいんだよね?
喜んで……いいんだよね?
あいさつを終えると、わたしは意を決して理事長先生の元へと向かった。
理事長先生は、腕を組んでイスにふんぞり返ったまま、とても不機嫌そうな顔をしている。
「理事長先生、わたしたち、勝ちました。これで野球部のこと、認めてくれますよね?」
理事長先生は、無言でギリギリと悔しそうに奥歯をかみしめている。
「このグラウンドを、これからも使わせてください。お願いします!」
「約束は約束ですからね。わかりました。いいでしょう。――そうだ、猪尾先生」
ゆっくりと立ちあがった理事長先生が、猪尾先生の名前を呼ぶ。
「なんでしょう、理事長」
「元野球部の人間が、誰でも野球好きだとはくれぐれも思わないでくださいよ」
それだけ言うと、理事長先生はグラウンドをあとにした。
そんな理事長先生の背中を、猪尾先生が黙ったままじっと見つめている。
今の言い方……ひょっとして、理事長先生も昔野球をやっていたってこと?
それで、そのときから野球が――野球部のことがキライだった……?
でも、そのせいでわたしたちから野球のできる場所を取りあげようとしていたのだとしたら、そんなの納得できるわけがない。
けど……とりあえずOKは出たってことでいいんだよね?
喜んで……いいんだよね?



